【健康情報コラム|ヒーロー篇】 みんながヒーロープロジェクトに所属する有志専門家などが、ウイズコロナ社会を生きるための健康・医療に関する情報や健康改善に向けた対策を定期的にコラムとしてご紹介します。
新型コロナ感染症が発生してから約1年半。中には、運動不足になってしまっていた人も多いと思います。「そろそろ運動また始めないとな」といった時に、もちろん急に強度を上げてけがをしないようにすることも大事です。さらにソーシャルディスタンスを維持して、安全にスポーツを楽しむにあたり、しっかり食事ができるようにしていくためにもお口の役割にも注目してもらいたいと思います。
■お口のメンテナンスの勧め
歯を失う主な原因であるむし歯や歯周病は、口の中の細菌が原因であることが知られ、心臓病や肺炎、糖尿病など多くの全身の病気との関連があることが知られてきています。「ステイホーム」で、お口のメンテナンスが延期や中止になってしまった人も多いと思います。歯科医院に行って、メンテナンスを受けるとともに、磨き残ししやすい場所のチェックを受けると良いでしょう。
■回し飲みの禁止
チームスポーツでは、ドリンクを回し飲みすることも多かったと思います。SARS(重症急性呼吸器症候群)流行時(2003年)にも問題となりました。「個人別に準備する」あるいは「口を付けずに飲む」などの工夫を習慣としていきましょう。
■マウスガードの装着
歯を外傷から守るためには、マウスガード(マウスピース)が知られています。お湯で温めて使用するタイプが広まっていますが、歯科医院で作製するものが、外れたりしゃべりにくかったりしないので推奨されています。正しく管理して、正しく使用して、感染からも外傷からも体と歯を守りましょう。
■「スポーツを安全に楽しむために」リーフレット
▼コラム執筆者・プロフィール
有志組織メンバー 中禮 宏 (スポーツ医歯学分野・歯科医師)
<プロフィール>
東京医科歯科大学 歯学部附属病院 スポーツ歯科外来
・大学院 スポーツ医歯学分野 助教
・スポーツサイエンス機構 助教
トップ選手からスポーツ愛好家まで幅広く「予防、治療、復帰、パフォーマンス向上」の歯科医師の立場から支援しています。
■企画・編集元:慶應義塾大学SFC研究所 健康情報コンソーシアム
慶應義塾大学SFC研究所 健康情報コンソーシアム(https://www.kri.sfc.keio.ac.jp/ja/consortium/health-info/)は、産官学連携による健康情報の創成を目的として、人の生活をより豊かで健康にする社会構築のために、健康情報獲得技術や健康情報サービス等の研究を進行し、健康情報の力を活用した未来社会を目指している団体。
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